namtoknaam’s blog

社会的実践家の仏教説法家スパワン師の本を読み解いていきます

その4-ブッダの一握りの木の葉 ―ブッダの核となる教えとは

 

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スパワン師の原著

これから、タイの仏教説法家のスパワン・クリーン師の上記の仏教の本を少しずつ訳していきたいと思います。なお、翻訳の許可はスパワン師からいただいています。

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04

これは、いわば、ベンガル「虎」から「豹」に変わりたいだけのようだと言えます。天国で天使や梵天の神々に生まれ変わりたいというのは、監獄の左側から右側に移動したにすぎないのです。監獄の右側に移動したことは、行いの善い罪人にすぎません。番人が、褒美で騙して、ほんの少し快適で幸せにさせ、監獄に居させるのです。巨大な監獄の右側に居ても、真の自由を享受したことになりません。
涅槃に行くために、ベンガル「虎」から人に戻ること、あるいは人生の牢獄から出るということは、誤解による選択では、行けないのです。涅槃は、宗教を信じるか科学を信じるかの選択ではありません。けれども、到達すべき最終目的になります。速く知れば、速く到達し、遅く知れば、遅く到達します。知らなければ、到達できませんし、今生が無駄になります。
以上のことを聞いたら、あなたは、今後、自分は何をすべきか知りたいと思うでしょう。私は、理解しやすいように比喩を使って話しますが、今、私が十字路の真ん中に立っている大勢の人々に人生の牢獄について話しかけているとします。続けて、人生の牢獄から出たいと欲する者は、すぐに北の方向に曲がり、まず、北にまっすぐ向かう出発点で待っているよう言ったとします。私は、あなたを涅槃に到着するように案内しようとしますが、人の群れに分裂が生じます。よく聞いて道理を理解すれば、すぐに北に向かう人もいるに違いありません。聞いて道理を理解しない人は、暗闇の部屋に座っている、あるいはサングラスを掛けている人と同じです。南に行くことを選んだ人は、涅槃に行くと聞いてすごく怖がった人です。行きたくないので、これからも人生の牢獄に居ることを選択するのです。東や西に行くことを選択した人は、天国に行くために、お布施をする人です。梵天様の国に行きたいのです。もし、あなたがその道を選ぶなら、私は、ガイドとして何もできません。自分自身で探って行くべきです。私の役目は、人生の監獄を出て涅槃にいくために、北に進みたい人達を連れて行くことです。